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2015タイ、バンコク、ルンピニー公園インターナショナルストリートショー参戦記


4.公演前日の準備日

翌朝、本来の予定は昼1時のミーティングまでフリーなのだが、当方荷物組み立てに時間がかかりそうなので、朝9時に会場に運んでもらう。
あれ?日本語通訳さん、乗ってこない。
会場入り口、ルンピニー公園入り口に着くと、ゲートがしまっている。
運転手さんが降りて、門を開けに行くと…車が動きだす。って、運転手乗ってない。サイドブレーキ!パーキング!!
まずは気づいたアレレが「動いてる!まずいまずい!!」と声をあげ、おらもなんか叫んだ。
運転手、あわてて、車の前に立ちふさがり、抑える。門の扉はもとのように閉まる。
おいおい、つぶされちゃうよ~、よもや、大惨事!!
扉がロックされてなかったのと、坂がゆるかったのと、運転手(実は元女の子?声が高い)の怪力のおかげか、車は門前で止まり、運転手も無事で苦笑いしていた。
連絡が悪かったのか?王立公園守衛警察官の許可が出ず、公園内の控え室会場まで車で入れるはずだったのが、門前止まり。
6年前はゲート近くのビジターセンターのような建物が控え室だったが、今回はそこは使えず。
台車と手で300メートルくらい歩く。
古めの体育館に到着。3~4段の階段がある。パレードは段差が苦手なので、他にバリアフリーの出口がないか?探したが、ない。出す時はバラして出す必要があるなあ…
まだ、人がほとんどいない体育館は気持ちいい。けど、エアコンはない。
好きな場所で組み立て作業をやっていい、とのことで、大きな机を二つつなげて、広げ始める。

荷物を開け始めた所。まずアレレ隊長にはフラフープの組み立てを頼む。


この時は扇風機は使い放題だったが、汗がしたたり落ちる。のんびりムードだが、頭がぼうっとする。
しばしば水ををもらいに行く。飲み過ぎて、トイレも頻繁に。結構歩く。
午前中、スタッフミーティング、ガイダンスをやっている。マイクがちょとうるさい。タイ語がわからない。
日本語スタッフのリーダーもマイクで説明していた。あの人は1時からのホテルのミーティングに出るはずだから、あの方の話が終わったら、一緒にホテルに車で連れてってもらおう、っと思った。
ホテルまで10分と聞いていたので、後で、アレレ隊長だけホテルに歩いて帰って、ミーティングに出ればいいかな?
っと、帰りの車は頼んでいなかったけど、やはり、暑いし。
っと、気がつくと、同じような声なのに、別な人がしゃべっていた。あれ?探してもいない。
仕方ないのでホテルまで歩くことにした。
1キロ以上はあって、初めは曇っていたが、すぐ晴れてお昼の日差しが当たる。
大きな交差点(上り下り三車線づつ)の信号が渡れない。10分近く待たされる。
小用だがトイレに行きたくなる。アレレ隊長をぶっちぎって、ホテルに駆け込む。
ホテルと会場を歩くのは止めようと思った。タクシーでもなんでも使えばよかった。体力の消耗が激しすぎる。

さて集合まで時間が15分もないが、食事をしないと食い損なう。近くの中華に入る。
薄めのカツを食べた。
アレレ隊長を先にミーティングに行かせて、自分はゆっくり部屋で用を足し、ついでにシャワーを浴びて、ちんたら顔を出したら、日本組スタッフが呼びに来た。

さて、ミーティング後、全出演者が控え室の体育館に移動。人口密度も増して熱気がこもる。
いつの間にか、当方に向かっていた扇風機が別の団体に…仕方なく、別の使っていなそうな扇風機をこちらに。
当初、順調で3時間、壊れていたりして修理したりすると6時間を見ていた組み立て....。

130の人形を広げていたので、スタッフや出演者はおもしろがってくれた。
荷物は先頭になるメインのアンプ車となるプラのケースのどてっぱらに大穴。

シート袋、衣装のスカートから出す。 もう、次回があっても使えないかな。


6年前は無傷、5年前のカザフスタンでは多少損傷したが、今回はそれ以上。なにか他の荷物の角がぶちあたった感じ。
いくらか中から部品が落っこちたりしたが、大きなトラブルにはならないようなので、そのまま使った。

日本語のわかる通訳さんが紹介される。地元日本語学科の大学3年生。
早速アレレ隊長はタイ語のフリップ、サインボード作成の為、お知恵を借りる。

傘の上の羊ファミリーとペガサスの競争 皿回し、今回はサルと羊 ヘビ使いのコブラ

夕方、開始5時間、そろそろ正念場、疲れが出てくる。暑い。

まだパレード部隊は6割?7割?の出来?膨大な部品がなかなか組み立て消化できない。
形にならないので、あとどのくらいでできるか、見通せない。あと1時間くらいで、目先がついて、あと2時間くらいかなあ…..
日本スタッフの皆さん、何か手伝えることがないか、やきもきしてくれるが、どうしようもない。

組み立て方を忘れて試行錯誤。当初と違う部品で組み立てたものもある。まあ、問題なければいいのだが。
サルのラインダンス部隊はまだ、実戦経験が少ないのだが、調整に手間取る。予定の倍の1時間近くかかる。
結局、これはホテルの涼しいところで調整した方が良さそうなので、持ち帰る。

スタッフにリクエストしていたバッテリー式のアンプが提供され、音響テストをする。
使い方を試行錯誤。どうも調子が良くない。こちらの機材のせいか、アンプのせいか?よくわからない。
頭がぼうっとして、時間だけ過ぎる感覚。でも、なんだか、タイの時間のすすみ方はゆっくりでもある。
組み立て時間の予想内に入れていなかったので作業が進まず、あせる。

さらに、スタッフからウォーキングの下見をしましょうか?と訊かれる。
本部から500~600メートルは離れている。6年前より200メートルは遠い。
下見はした方がいいが、6年前と変わらないはずなので、やらなくてもいいような…面倒だ。
でも、控えテントも確認しなきゃいけないし。
夕刻、少し涼しくなったのを見計らって、組み立てを中断してウォーキングスタッフに案内を頼む。スタッフは3名。
通訳さんとの初行動。
あれ?以前の控え室になっていた建物の方に行くのか….地図で見ると、遠回りなんだけどなあ….
あれ?なかなかつかないなあ….こんな方だったかなあ….
あれ?なんだって??スタッフが道に迷っただって?おいおい….引き返すこと数100メートル….
昼間のホテルまでの歩きがたたった。底の硬い革靴にクッションのつもりで厚手の靴下をはいていたので蒸れてタコができてしまっていた。
そしてウォーキング会場に到着。20分くらい歩いた気がする。
テントは三つ。一つは我々が占有していい、と、日本スタッフから言われている。これで全団体が足りるのかはわからない。

羊の綱渡り 新人ゴリファミリー.....まだ芸がない..... ボクシング、ゴジラ対さる?または羊

さて、本部に戻りましょう、という所で雨がぽつぽつ。今、バンコクは乾期で雨はほとんど降らないという話しだが。
はじめは涼しくなって恵みの雨だった。しかし、だんだん本格的になってしまった。あっという間にずぶぬれ。
スタッフのすすめで途中のテントで雨宿り。スタッフさんのTシャツもびっしょり。何人かがひしめくテントに雨が吹き込んでくる。
雷も鳴っている。誰かが遠くで踊っている。いやあ、試練だなああ。
数10分?救援を求めるべきか?しかし、どの場所もリハーサルでパニックではないのか?余裕があれば、来てくれるかも?
などと考えていると、徐々に雨が小降りになったので、歩くことに。どうせ、もう濡れている。
あちこち10センチくらい冠水。靴がぬれたが、ずぶずぶにはならなかったのがラッキー。
本部に戻ると、体育館も吹き込んだとのことで、ぽこパレード途中部隊を少し移動してくれていた。
ほとんどのリハは終わっていたらしい。リハ後、街に出て雨にあった方がいたようだが。
濡れたので今日の組み立ては最後までは続行せず、なるべく早く、ホテルに戻れるように要請。
数十分後ミニバスにサルラインダンスと緑ドカン車、お猿の篭屋の部品を持ってホテルへ。
やや渋滞して時間がかかる。ちょと身体は冷えたが、さすが熱帯。なんとか風邪はひかなくてすんだ。

シャワーをあびて、近くの屋台村でご飯。なかなかワイルド。
帰ってホテルで1時すぎまで約2時間、組み立て、調整。

 

向こう側が僕の引く先頭車。二つ目が緑どかん号、手前三つ目がモンキーダンス


つづく....その5へ

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