| topヘ | 音楽編へ | 造形編ヘ | 里山編topへ | <筍情報に戻る | 次は虫、動物> | 
筍戦記...04.5.17
今年の筍は出が早く、昨年は不調なので、今年は快調かと思えた。
二日目から10本台が2〜3日続いたが1週間ほどで急にしょぼくなり、小さいのばかり....
04年4月17日、今年の筍は終わりだな...
  やはり竹林の管理がされてないし同じところに生えたのをすべてとってるのだから...
  (つまり隣の竹林の境界周辺を越えてくるのを...)
  だんだん採れなくもなるだろう...竹林も老朽化して、新しいのは日当たりの悪い所の細いのばかりだろう...
  4月も中旬、2〜3日たいした出現がなかった。
  最後のあがきか...杉のでかい切り株の間から...中型2本...筍の断面が長楕円になっていた。
  今季も折れた鍬、Z鋼(鉄プレート)補強したサイボーグ鍬はまた折れた。
  もう柄が短いので柄を買った....
翌日期待はせずチェックした。まー少ないくらいが楽でいいか...ちょと寂しいが...
その日まず3〜4本、中小型、とりながらどんどん見つかる。あれれれれなんだ今生えてきた?
続々35本...かなり小さいのもあるが...
このころの孟宗は根が伸びてケツがあがってとりやすくなってきている。
旬を過ぎもうマズイ?でもまだ食える。ちょと香りがないような...気のせいか...。
10本以上とると、あとは適当になる。希少価値なし。
茎と繋がる根のとこがついてくると途中で切れず、成功感があるが...こんなとき、意外と失敗しない。
でも根っこが出ている部分は硬くて食えん。ぶったぎるのに苦労する。ナタで10回以上ぶちたたく...
結局大ナベ3回分昼から夜になった。飽きた...疲れた...
売れるほどあってもこのあたりじゃ道端に生えてるし、都会に出るには交通費やショバの問題もあるし...
とにかく今年は豊作だ
だいたい毎年生えるところをチェックしている。2〜3本以上で生える。むかでと同じ?
  そしてその2〜3本を採るとその場所からはほとんど生えない。ま、根、いや地下茎をぶった切るし。
  でも地下茎は交錯してるから生えることもあるが.....
しかし、筍は意表をつく...
地下茎が障害物にあたると、筍の芽を出すのかもしれないが、
母屋の配水管の元や壁際、マンホール脇、土止めブロックの間、バイク小屋のバイクの下.....
毎年、新たな所に出てきてしまう。
04年4月11日、新屋の脇に孟宗の大物が出てきた。たまたま友人が筍掘りに来てくれた。
いっちょ、プロの腕前?よろしく、途中切れのないようにかっこいいのをとってかっこつけようとした。
この辺に鍬で一撃を...と、ねらいは外れず、いいのがとれた。
が、抜いた筍の下から砕けた塩ビの下水管が見えていた....誤爆だあ....友人にも恐縮させてしまった。
人間を驚かすのが筍の醍醐味でもありんす。
筍は初め嬉しい。
  春先、硬い土の中から根っこを切らずに収穫するのは結構大変だが。
  しかし、そのうち義務感に変わってくる。自分で食べる量をはるかに越える日が続く。
  冷凍保存は味が落ちるし、解凍して食べるのもめんどくさいし冷凍庫がいっぱいになってしまう。
  だが、うちの敷地内を竹林にはできない。
  さらに敷地周辺に生えるのも台風などで家に倒れ掛かってくるのを処理しなければならなくなる。
  しかし、食えるものを蹴り倒すのはもったいない。
  なるべく朝、陽が当たらぬうちに....しかし午後になってから顔を見せるのもあり、翌朝の方がいいのか迷う。
  ひたすら採る、取る、捕る。やはりかっこよく、うまいところを残さず。
  一発成功の場合もあるが、他の根にあたったり...他の竹に邪魔されたり...
  10数本取ると1時間くらいかかったりする。取り終わった、と一安心の頃、足の裏にまた新たなでっぱりが....
  大汗をかく。手のあちこちをすりむく。孟宗竹の後期は根があがって楽だけど....。
  そして30分以内に煮る、(この間の鮮度が重要らしい)
  またはすぐ包んで一旦冷蔵し、冷蔵箱に入れ、すぐ誰かのもとへと配りに出かける。
  煮るのは野外。燃料は桧の枝。山に取りに行く。
  確かにCO2は出すが地下から取りだしているわけじゃないし、いつか生物が分解するものだ。
  速度が早いのはまずいか...煙にまかれ、ススをかぶり、木を体重をのせて折る。
  そして日陰にとっておいた筍の皮をむく。むく。むく。ざっぱり、包丁で切り込んで実?身を取りだす。
  中身のない筍の山を竹林に返す。糠と唐辛子を入れ...煮る。いやまず、鍋につめる。
  パズルのように入れないとはみだす。中途半端に入らないのは困るが、2回、今季は3回連続...の日も....。
  うちの外用鍋、もう、取手の部分は崩れ落ちている。
  桧の小枝や、特に枯れた実の火力は新聞紙やダンボールの比ではない。
  石油にも匹敵するような燃え上がり方をする。煮る。煮る。
  噴いたら火加減を調整し...ひっくりがえし....全体に火をとおす。
  ぷ〜んとほくほくした甘い香り。この瞬間はいい。
  柔らかくなると、少しカサが減る。
  そして1時間?火が弱まるのにまかせ、フタをして余熱にまかせ2時間放置。
  60度くらいまで下がってから今度は流水にさらして20分くらい冷却。
  水代は井戸のポンプの電気代くらいか...そして一個ずつ洗う。
  ススや糠が内側の節目に入り込んでしまうので洗い出す。そしてタッパーやパック袋に入れ冷蔵庫へ.....
  これ、午前中では終わりきらない。昼間中かかった日も...
| topヘ | 音楽編へ | 造形編ヘ | 里山編topへ | <筍情報に戻る | 次は虫、動物> |