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カザフスタン短期遠征編〜第1話(全5ページ、8話連続)
今日もいい天気〜むんぽこ、進路カザフスタン方面、現在シルクロード上空。

今回はひと月足らず前という急なお話をサーカス研究、招聘、協力、他の事業を行う、先の渋谷の「昼下がりの冗事」でもお世話になった大島氏よりお誘いいただいたことから始まった。
大島さんは、カザフのサーカス兄弟分のお一人、ハーリック氏(カザフの現首都のアスタナサーカスの総裁、国営劇場の芸術監督?....いろいろ経歴があってよくわからん)より、電話で強引に「早急に日本の人形劇団を調達せよ、人員二名」という紹介を請われたという。
ハーリック氏はカザフの旧首都(事実上第一の都市)アルマティの国立人形劇場にも関わりが深く、その75周年記念イベントの外国劇団、招聘、招待をまかされている.....という感じ。詳しいことはわからなーい。
最初は足代枕代のみのお話ということで国際交流友情招聘公演で、とでも申しましょうか....。(.....しかし、異例にも公演後、少し、いや、そこそこ、いやまあ.....$出ましたが)

北朝鮮砲撃の直後のインチョン経由でもあり、当日までラジオに耳をそばだて、中止となるを覚悟、いやちょと期待しつつ、撃墜されるのだけは「ほ、おぽのぽの」で、回避を唱える日々という有様。
大島さんには今回、同行してほぼボランティアに近い通訳、案内、指示、助言をいただきました。(こちらもいろいろあって、同行できるかどうか、当初不安でしたが.....)

朝5時起き予定だったが、少し早く起きる。
出発予定時間は6時半。だが、あまり時間がないのに歯磨きしながらアレレ隊長は風呂場を洗いはじめている。なぜ今?
5分遅れで出発。
さらに、郵便局に行きたいという。8時半には開くはずって?郵便局は9時からだよなあ。
自分に合わせてしまう人だから恐ろしい。9時20分発なのに。途中で宅配便のためにコンビニに。
大島さん、成田到着予定7時35分までには空港に入りたい。成田空港近くの安い駐車場まで約35分、空港までそこから5分。近いのであまり余裕を多く設定していないのに。
7時30分には空港に到着。まあ、ぴったり。僕の余裕を毎回使い果たすアレレ隊長。なんていいコンビって?でも神経に悪い。
で、アレレ隊長、自分の着替えを忘れてきてるの。
空港で、靴下間違えてでかくて脱げちゃって歩きにくいと言う....。で、替えがないとな。
しかし悪運が強い。インチョンからのカザフスタンのアスタナ航空は機内靴下のサービスがあった!
3名分の靴下をゲットしたアレレ隊長は靴下を買わずに済んだ。

とにかく、今回も巨大な荷物を飛行機の貨物室に預かってもらうので気を使う。ギターもあるし。
やはり、他の人より時間がかかる。韓国行き、混んでいる。ジャンボが満席に近い。すごい人。特に年配女性の一行が目立つ。北朝鮮の脅威はどうしたのだ?

初のぽこブヨ〜ダン航空仕様から1年、ほぼ半年ペースの海外招聘の機会に恵まれいよいよ3回目の海外公演となった。

物量勝負のぽこブヨ〜ダンにとって、1BOXの車以外の移動は試練である。
飛行機は大きさが長いところで1メートルくらいまで、重さも制限がある。

1回目のタイでは90弱のダンサー(人形)で、この時は大きな団体移動だったため、重さ制限は特に気にしなくて良かった。
しかし、不慣れな場所の移動を考えるとむやみにかさばったり重い荷物は自分の首をしめる。ほぼ貨物室荷物は40キロ強。
12月でも30℃近いタイで、冷房があまり効かない中、組み立てに4〜5時間あまりかかった。

2回目のシンガポールでは100のダンサーになるも、機内持ち込み以外の貨物荷物は二人で40キロ以上は結構高い荷物超過料金があるらしく、招聘先は支払う、と言っていたが、帰りの分など、面倒になるのを恐れ、42キロ程度に抑えた。
他に大きな金属を使っていないものは、できるだけ機内持ち込みバッグに詰める。
それでもワークショップもやったので、材料などはあらかじめ、EMSで、10キロサイズみかん箱で5キロくらいを別に送った。
海外遠征2度目ではあったが、やはり組み立てには4時間かかる。冷房は効いていたが室内なのでやや狭かった。

さて3回目の今回は3名での移動なので、60キロまで問題無し。大島さんの荷物は少ないので3名で貨物室へは52キロだった。
でも、機内手荷物は二人で10キロ近くになったと思う。

人形80以上。さらに劇場和風仕様のアレレ画の背景布、そのスタンドセット、ごつい和傘、ぽこダンサーの中では重くてごつい、手をふって歩くペンギン8名も新たに参戦。
劇場ステージは間口9メートルということで、パレード部隊は短め。おもちゃの刀やその他小物が増えた。

天気が良く、左側窓側の席。富士山の北を飛んで京都の若狭湾あたりから日本海に抜けるルートだったので、富士山も良く見えてラッキー。
やっぱ、目立つ山だ。かっこいいなあ。僕は元オフロードバイク好きだし、景色見るのが大好きなので、飛行機はわくわくする。

しかし、身長180のニンゲンにとって、席の狭さは深刻だ。寝返りもうてないわけで....。インチョンまで2時間。1時間半後、さらにカザフまで7時間。

アスタナ航空はB-757。最新型ではない中型機で、エコノミーは通路一本の左右3席ずつ。個人液晶映画など、なし。途中で数百メートル下をジャンボが追い抜いていった。時速200キロくらい遅いらしい.....。
北朝鮮が荒涼として見えた。黄海は黄砂のせいか、浅いところが多いようだった。帰りは海上に韓国軍艦らしき船が見えたが、ミサイルは飛んでこなかった。
中国は北京あたりまでの大都会を過ぎると......ずーっと、沙漠だった。こんなに二酸化炭素を吸収しない土地があるのかと思い知らされる。
万里の長城らしきものが....見えたような気がした。大きな遺跡のような人工建造物のようなものが見えた。
日本や韓国は本当に木が多い。(都市部平野を除く)でも、冬だからあまり緑色でもないけど。1万メートル上空から山の表面のマチエール(質感、感触のようなもの)が違う。
でも、木が生えるところの木をわざわざ切って舗装して減らしたら、やっぱ、もったいないよなあ。沙漠に木を植える方が大変なんだから。
高度は変わらないが徐々に地面が近づいてくる。そんなに高くは見えない山々に雪が見える。標高が全体に高くなっているのだなあ。アジアの真ん中だ。
そのうち、下は平らでも雪に覆われた大地になった。反対側の窓からはヒマラヤあたりが見えただろうか?

時差が4時間?夕日をおっかけて.....2時間くらい沈まない夕日だったが、地球の自転にぶっちぎられた。まだ、赤く染まるテンシャン山脈を横目にカザフ時間6時前に到着。

つづく....その2へ

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