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〔第一回)


うちのうさぎはもらいものだが、うちのねこは...ここに越してきた時、隣の空家に時々、獣が見え隠れしていた。


夏、開けっ放しにしていた車の中に足跡があったり、そのうち、茶色のネコが家の床下からこちらをうかがうことがあった。


かみさんは、ねこえさを買って来て、皿に置いたらそいつは警戒しながら食べるようになった。


私はうさぎがいるので、襲われないように犬やネコは追い払っていた。昔昔、30年余り前、私は学校で生まれたうさぎをもらって飼ったことがある。


木箱に格子をつけて外で飼っていた。そのてん末は、犬に襲われ、木箱を破壊され、残っていたのは、血と毛と胃袋らしきものだけで.........


とにかく、うさぎを襲うやつらは俺の敵なのだ..................。にもかかわらず、かみさんがいない時、物欲しそうに現れたこの茶ネコにえさを手渡しで食わせることに成功したのが俺だった......。どうもこいつは野良なのだが、人間経験があるらしい。


警戒しながらも、えさをもらいにくるようになった。かみさんは、2〜3日みないと、心配する。


こいつは、目の周りに、なんつうか、実際見たことはないが、クレオパトラのような......きりりとした、鋭い目つきに見える、黒く薄く縁取られたような目をしている。


あまりフレンドリーな顔ではない。痩せ気味で頭も小さい。彼女はその抜け目なく、また媚びないイメージから?


いや、たまたま、つけたかったからか、ピカソと呼ぶことにされた。そのうち、そのクールなネーちゃんネコは腹の辺りだけ太りだした。


そしてやっぱりそうかな、といってるうち、しばらく見えなくなった。そのうち、うちの母屋(古屋)のどっかから、ごそごそ音がし始めて.......


ある日、床下に置いてあった土管?じゃなくて...パイプ?から....よたよたと......黒いの2匹、茶色2匹。(つづく)

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