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4,うさものがたり
第一話2003.3.31記
もげ君.....今は亡き、ライオンウサギのぶー子と、ダッチ系のうさ君の間に5〜6年前に誕生、他の兄弟達と共に幼稚園にあげられた。
ところが活発な性格が災いしたのか、他のうさぎにいじめられ、鼻をもがれてうちに出戻り、返されてしまった。そして、うちでは、「もげ」と呼ばれることになる。
彼は鼻のせいか、うさぎ特有の、物を噛む習性がなく、歯が一月でマンモスのように伸びてしまってエサを食べるのさえ大変になってしまう。
よって彼はにんじんをあまり食べない。父のうさ君は避妊してぶー子と同じ柵の中で、もげ君は仕切りで分け、見えないようにして別にした
そうしないと毎月5〜6匹づつ、子供ができてきりがない。ぶー子も大変で、3回続いた時はさすがに子育てを放棄し、子を見殺しにした
うちのうさぎは3匹で十分。もういろんな人がもらってくれたし.....。というわけで、うさぎの量産は終わり、しばらくの平穏な時が1年程だろうか、続いた
ところが3〜4日うちを留守にした時、あの恐ろしき事件が起こった.......(つづく)
父殺しという話は人間世界では神話などで昔からおこる可能性のある、意味深なテーマである。
現代...つい最近も....NEWSに伝え聞いた。ではうさぎでは?
いやあ人間だからでしょ?犬や猫でもしないでしょ?...してたりして....
父うさぎは1x3メートル、3段構造のけして狭くはないだろう、うさぎ小屋のかたすみでふるえ、ちぢこまっていた。
「おいおい、どうしちゃったんだよう.....やられた....モゲに.....」
ほんとに誇張ではなく、体積が半分しかない.....!
目は半眼で、毛並みもつやなく、頭はあまり小さくはならないから体が事実上萎縮し小さくなったのだろう。
これを見たかみさんも誇張とは言うまい。腰の両側、人間でいうと尻の半分以上の部分の毛がなく、血がにじみ出ている。
よたよたと、まともに歩けない。これが数日前まで元気に、小屋を所狭しと走り回っていたうさ君か.....
小屋から、逃げる態度もできぬ父ウサギ、うさ君を家の中、箱に移し、2〜3日は隔離、静養させ、
自分で動き回れるようになるまで面倒をみたのだった。
ほんとに軽かった。骨と皮って感じ....1日二日でこうもなるもんか?.......まさに半殺しである。
ただ食べられなくなっただけ、というより、精神的ショックも影響している...
としか考えられない変貌..痛々しさ...
自然界でだと、その後うさ君は生き残れただろうか....。
もちろん、戦いに勝ち、犯行を行った輩は...現場で勝ち誇っていたわけで....
次回はそのおぞましき?なんちって..犯行の経緯(別に犯罪とは言わないんだけんど)
とその...輝かしき?....おそらく、本人にとっては.....成果をお伝えしよう.....
(つづく).....いったいいつ終わるんだ?
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