現地イベントサイトバンコクストリートショウより、紹介文....50のダンサーとあります。今回はレギュラーとして82名（体）派遣しました。＋おみやげ里子ペンギン8名.....

Mundo Novo Poco Dancers
(Musical Puppetry / Japan)
Mundo Novo Poco Dancers means the great parade of tiny music circus. This show has many ‘small dancers’. Two ‘big musicians’ will play many categories of music instruments. There are more than small 50 dancers who parade around. This parade will refresh the street show event to be an impressive colorful circus parade.

タイに無事、あまりに揺れずに到着。機内は....寒かった。（機外温度マイナス52度かあ....11000メートルだからなあ...）
大きな荷物もほぼ無事だった。荷物検査も特になし。あまりに順調。しかし、空港からホテルまで、用意されていたバスに荷物がのりきれず、別便となってしまった。
やはり、予定通りにはいかない。まずは日本人スタッフ様ご苦労様。

今回の一行は日本からはアーティスト、アクロバット、ジャグラー、パントマイム、コメディー、など、いろいろな皆さんがご一緒でした。そして、グループ全体で1000キロ？までというどんぶり勘定だったので、一応、一人30キロくらいまでならOKとなっていました。よって、ぽこブヨ〜ダンも、二人で移動可能な限界まで同行させることにして....装備品のみで45キロ余り。飛行機倉庫預けで52キロでしたが.....軽いダンサーたちですが....つめつめながらもかさばりました。
（詳しい解説はこちら）

到着翌日。下見の日、まずホテルの部屋（9階）から荷物をおろしたかったが....早めに動いたつもりだったが....他のパフォーマーの荷物も多くて....2台のエレベーターは常に満杯。でかい荷物の我々の荷物がなかなか乗れなくて苦労。
現地まではかなり渋滞あり。現地、ルンピニー公園になかなか車が入れず。公園警備の警察との連携が......
さて機材確認。リクエストの移動式スピーカーはあるのだが、こちらから追加要請したオプション付属品ワイヤレスの送信機が用意されていない。
使用許可電波等の関係でなるべく問題のないように現地製品をお願いしていたのだが...通じていなかった.....。結構いい受信機がついているワイヤレスアンプだったが.....。（ワイヤレスマイクはついていた....でも、うちらには使えない....）
よって持参のワイヤレス機材を使うことに....持ってきていて良かった。
通訳さん用に付属していたワイヤレスマイクも使うことにしたが、なぜか、ずっとそちらの調子は悪かった.....。
ちょっとの音合わせのリハですぐ汗をかく。控え室のホールに帰って....この日はほぼ最後になるまでパレード部隊の組み立てに数時間かける。
通訳の方は....高校時代、日本に留学していたという大学4年生、思っていたより日本語が流暢でうまいのにびっくり。漢字以外は書けるし、早速、いろいろ習う。まずは幸先よし。ラッキー。（日本人系？かわいい....）
夜はジャスコで買い物、アレレ隊長は絵を描く筆を買う。日本と変わらぬ品揃えの画材屋があった。
カルフールの地元風、ファーストフードコートのようなところで、通訳さんと夕食。地元の家族づれなどが多かった。安くてうまい。とにかく安い。....うれしい。

イベント初日、ほぼパレード部隊はできかかっていたが、早めに現地入り。時間が余る。
この日は木曜だが、現地の祝日らしい。車の渋滞なし。
3時開始なので、2時過ぎに、控え室棟から出して接続してスタート地点までパレード部隊ごと歩いて移動する。
これが500メートルくらいなのだが.....一番暑い時間で...結構大変。夜はやや涼しくもなる、タイの冬だが.....。今年は例年より暑いらしい。
航空移動仕様で、特に先頭ボックス車は初使用デビュー戦。しかし.....スタート地点までにいくつか脱落、逃亡....。
回収して.....まずは修理修理。暑いと、ゴムなどがすぐゆるむ。なんとか、1回目のパレード、パフォーマンス開始までに、全員復活。
しかし、なかなか慣れないし、言葉もすぐ忘れるし、開始前、回遊ルートについてスタッフから前日と違う指示を受けたり...
勝手がわからないのでぎくしゃくしつつ、1回目を終了。大汗、はちまきが3回、びしょびしょっとしぼれた。ペットボトルの水を1.5リットル飲む。（いくらかずつ水のがぶのみ量は減っていったが....ホテルでも1リットル以上飲んでたし、一日5リットル以上は飲んでいた。それでも、ぎりぎり便秘にならない程度？日本だと真夏に一日で2リットル弱だからなあ....）
終了後も修理修理。若干設計変更の改造。3回目は夕方だったので、いくらか涼しくなって、うすぐらくなって、人も増えてきて、なかなか盛り上がって何より。
サインを求められる。練習しとけばよかった。慣れないので時間がかかってしまった。
帰りの控え室までの500メートルはなんとか、初日を無事終えた安堵で気は楽だった。
収納して着替えて、バンコク在住の日本で知り合った方の妹さんが、見に来てくれていたので食事に連れていっていただいた。
初対面ながらもなにか強いご縁を感じるものがあり（なにせ、誕生日が一緒だったり...）、ワンダーランド、タイの夜は更けていった。

イベント2日目。平日で、3時で暑い1回目は....あまり人が多くなくて.....。夕方は結構人が出てきたが.....。
この日はダンサーたちの故障はかなり減って、やや安定。
四日間のシゴトの半分を終えて....疲れが出る。足が棒になった。ちょと腰も痛い。ルンピニー公園隣のナイトバザールに出かける計画だったが、中止して...地下鉄で帰って....（地下鉄、寒い）安いビールを買い出しに行くのさえ億劫で、ホテルのちょと高いビールを飲んで寝る。

イベント3日目。土曜日だし、今日だけはパフォも中休みの2回の予定。集中できる。
タイコシステムのワイヤーが一部切れはじめているのを発見。今日一日持ってくれれば交換パーツはあるので...あとで治せる。
さて、出陣5分前という時に.....私事、日本から親族の訃報を伝えられる。（かなり重病ではあったが奇跡的復活をして回復傾向にあった...）葬儀は予定通りに帰国しても余裕の日程、決定済みという....。一時どうするか、頭真っ白になりましたが....show must go on....やるしかない。
これ以上のダウナーはない、という状況なので....開き直ってクールにスタート。車椅子のおばあさんに目がいく。もちろん近づいてサービスパフォーマンス。このかたはこのあと、数百メートル？ずっと見守ってくれました。ありがたや。こーぷくんまーくぷらっぷ（大変ありがとう....合掌）そう、彼女は不自由な体を捨てて、見守りにやってきてくれたのだ。なんてこった。気合いが入る。

昨日からの予定通り、終了後、スタッフさんたちをお誘いして案内をお願いしての地元の気取らないおいしいお店でのチームむんぽこ謝恩夕食会。ちょと歩いたけど、おなかいっぱい。あろーい（おいしい）だけど、安ーい。（この日の投げ銭収益をご馳走する予定が....余っちゃった）

イベント四日目、いよいよ最終日。午前中はタイコシステムワイヤー交換に1時間弱。（通常、半年から1年の寿命）ヨーコはウイークエンドマーケットに出かけた。元気あるなあ。
今日も、見守られている。怖いものはない。もう楽しんでやるしかない。
これまで、体と、機材修理の必要性から、3日間連続公演を限度としていたので、四日間連続は今回が始めてである。といっても、公演場所が同じだし、日ごとの搬入搬出、移動もないので、休養、修理時間も十分あり、なんとかなる、という公算はあった。
今回新品で臨んだ複音ハーモニカのリードが3日目でダウン。通常、ひと月は持つ、といっても、公演回数によるのだが......暑いし、野外なので....強く吹き過ぎだったりして....。最終日は単音クロマチックハーモニカ一本で勝負。（音色のバリエーションが少し減る...）
薄曇り。日差しは少ないが、風がない。湿度が高い。日陰に逃げられない。そろそろ寿命でもあったのだが、ついにギターの弦が切れる。
1回目終了後、交換....しようとしたら....弦を止めるポールピースというプラの小さい部品が落っこちてしまって....ない。これがないと弦が張れない。ま、最低、木の枝とかなにか突っ込めれば応急処置はできるのだが.....。
だめもとで探しに行く。パフォーマンスの開始位置まで地面を探す。ゴミのような部品で....たぶん、僕しか気がつかない。なんともラッキーで開始位置付近で発見。
おかげでun-paさんのパフォも見れた。持ち合わせが無く投げ銭を通訳さんに借りる。
徐々にギターをおさえる指が痛くなってくる。それも仕方ない。
しばらく落ち着いていた、ぽこダンサーたちの故障だが.....だんだん、また始まってきた。部品の疲労だ。新システム、車輪連動シンバル牛のひもが切れてからまった。また、合間に修理。
しかし、今回、最後まで、不動リタイヤ、レギュラー落ち、するものはいなかった。最後までがんばった〜、むんぽこぶ〜。
まずはホテルまでぽこダンサーズを持ち帰らねば.....と、ばらして箱に入れて..............10時すぎにはでか袋に暫定収納。ルンピニー公園、スタッフさん、ありがと〜、こーぷくんくらっ、さよーなら〜、じゃーかんなくらっ。
ホテルについて、シャワーをあびて、ビールを飲んだら....打ち上げのお誘いもあったが.....寝てしまった.....。
暑かったがなんとか想定内、出来過ぎ、順調に終わったとは言える。帰ってからが一仕事できてしまったが....。気は抜けない。

翌日は....朝から、箱に詰め直し。できるだけまたバラして圧力詰め。約2時間以上かけて....日本出国時以上にコンパクト化。もう、とりあえず、すぐシゴトはなーい。
飛行機は夜中に出るので、午後半日空いたので、ようやく、残りの体力をふりしぼって、タイのお寺詣でに出かける。
地下鉄の終点からしばし歩くと（水回りの陶器などのお店が連なっていた）、チャオプラヤー川。ほとりにギャラリービルがあり、仏像から現代アートがたくさん見れた。
現代アートの成れの果て？などという、まさに言い得て妙の表され方をされるぽこブヨ〜ダンである。実はアート遍歴は長い。
タイの美術家の方とも、少なからず接点があったのであったが....いやあ、日本の最新アートはよく知らんのですが、タイの現代美術は、雰囲気が日本のある時期に良く似てるというか、親しみを感じます。
そして仏像が....愛嬌がある。日本の有名仏像みたいに洗練されて、形式ばって、少々権力的？というか、権威的というか、強くも冷たい、格式ばったのとはちょと違う。バリエーションが豊富で、表情豊かで、生きている。それはある意味怖い。
っと、タイ美術を見ようと思うわけでもなく、でも、見せられちゃって、ちょと疲れて、船に乗った。早かった。面白い。
巨大寝仏は....でかきゃいいよね...。腹がへって中華街方向に向かうが、軍の前を通ったら「鉄砲打たんか？」と将校っぽい軍人に客引き？された。射撃場らしい。ぱんぱん音がした。でも腹がへっていたので先を急ぐ。
秋葉原顔負けの大電気街を通る。タイの道は....タイ語が読めないので英語表示をあてにするが、通り名を書いてなかったりして、観光地図を見ながらも自分がどこにいるか不安になった。
交番に聞いても、英語がわかるか不安だったし.....と、アレレは聞きに行った。わかったらしい。
服地、布市場隣接の食堂で昼食。やはり安い。メニューには英語も金額も表記されていたので指差す。ぼられることもなく、はじめての自分たちだけでの現地食、無事終了。元気回復して次は泥棒市場をめざす。
車の部品屋が多いがアメ横みたいになんでもある、バッタ屋群。道をきいて、その近くに小さな楽器屋を発見。ホーナーのハーモニカ、ヤマハのリコーダーを買う。日本より安かった。あとはあまり掘り出し物はなし。
帰りにトゥクトゥク（三輪タクシー）に挑戦。ちょと払い過ぎたがおもしろかった。ジャスコに日本の100円ショップがあった。同じ製品が買えるのはいいのだが、日本より高い....。

帰りの飛行機は現地夜12時ころ出て日本には朝7時着。ジェット気流で少し揺れたが5時間。早い。(時速1053キロとな....B777亜音速）成田の気温はマイナス1度、というアナウンスに皆一様に困惑？30度差、冷蔵庫がお出迎え。
おかげさまで、なんとか、初の熱帯公園公演ツアーは大成功といったところでした。応援していただいた皆々様にも大感謝です。同行させていただいた、諸先輩芸人の皆さま方、スタッフの皆さまも、来ていただいたお客様もありがとうございました。
タイの皆さま、こーぷくんまーくくらっぷ。合掌。

ケンサク隊長アレレが発見のYou tube、音声は会場内BGMがかなり入ってますが....

航空移動仕様の詳細はこちらに....