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ムンドノーボぽこブヨ~ダン2017.5.1(12.28画像追加)

珍世界より

当時は5番です。 捨てようと野外放置されたこともありましたが...

西洋クラシック音楽のカバー曲は、昔から山のようにあるようで、小生、幼少期でも、ザ、ピーナツ(宇宙戦艦ヤマトの宮川泰)から「キッスは目にして」、最近はジュピターとか、教育テレビやら、栗コーダーカルテットやら、いろいろあり、小生の好きなハードロックにも、たくさんのメロディーが使われています。
映画音楽は、クラシック畑の音楽家のパクリ放題の様相があるようです。
最近、ラベルの曲の中の1フレーズがゴジラのテーマと似ているメロディーであることに気づいたし、東欧の作曲家の曲にも似たような雰囲気を感じました。
小生にクラシック好きの要素を加えた、宇宙戦艦ヤマトはバーンスタインのウエストサイドストーリーの曲をパクったように思われます。
小生が最初に映画館で見た映画、スピルバーグのジョーズというサメのパニック映画のテーマで有名なフレーズはドボルザークの交響曲第9番、新世界4楽章冒頭に似ています。

というわけで、2016年、12月から新たなチャレンジを始動。ドボルザークの交響曲第9番、新世界より、のポコバージョンアレンジです。
くるみ割り人形、チャイコフスキーの5番4楽章に続き、数年ぶりの大曲への挑戦です。当方のユニット名のムンドノーボは新世界。
ステレオに熱狂していた若い父が私の幼少期、モノゴコロついた時にはあった、たぶん50年くらい前のレコードのひとつ。
その中の、新世界やくるみ割り人形の組曲が好きでした。
自分の音楽の原点回帰の旅です。
あまりにかっこいいメロディーのてんこもりなのでとりかかりに敬遠、躊躇していた、大きな山、ライフワークになると思います。

中高生向け音楽誌ミュージックエコーの付録レコード。 ミニLP?2枚に分かれ1楽章づつ片面。1970年代、すでに9番に。

オーケストラ版の主なメロディーを抽出し、ハモニカ用に転調。
他の部分をギターのコード、リズムで転用、代用し、合わせてマラカス風のBB弾ケースがにぎやかし、太鼓はサンバ風の二拍子、または3拍子。
譜面の読めない小生は、YouTubeなどで曲を聴きながら、1楽章から、メロディー、フレーズのイメージ、きっかけをメモ。ハモニカや鍵盤で音をとりました。
なるべく、おいしいメロディーを壊さず、かつ、短く、という方向ですべて小生、団長がオリジナルアレンジしています。
ちょと強引なところもありますが、エッセンスはつめこんだつもりです。

最近ラジオでの片山杜秀氏によると、このメロディーは劇付随音楽として作られた曲のメロディーを再構成した?というようなことを言っていました。
なるほど、どうりでドラマチックでメロディー一つ一つがシンプルで短くてキャッチー。
ドボルザークは当時の最先端機械の機関車が大好きで、駅に見に行ったりしていたようです。
確かに3楽章など、鉄道の疾走感にあふれています。ロックです。

ロマン派以降?の、交響曲の一つの形として、主題メロディと、その変奏(アレンジ…楽器の構成や、調を変えたり、メジャーとマイナーや、付随メロディやリズム、拍子を多様に変え、華やかだったり、優雅だったり…..)によって一つの大きな織物を作るような感じがあります。

ところが....この新世界、序曲というか、イントロ、序章から始まり主題、テーマメロディーが二つ、その変奏曲が5個くらい、そしてその繰り返しが2回、つなぎの部分のメロディーはナウシカの王蟲のテーマに似て、素朴かつノスタルジー。
その他つなぎのフレーズ多数、ネタが多過ぎなのです。
1楽章からあまりに多彩な展開に参りました。でも、できるだけ原曲を無視、省略箇所を少なくしたいし。
この1楽章に約一ヶ月かけたような…。
転調が多く、コード(和音)のつながりのアレンジに苦労しました。
とはいえ、泣く泣くカットした変奏部分も複数ありました。

1楽章アレンジ後、譜面を購入しました。構成がわかるだけでも役にたちました。

2楽章はおなじみ、遠き山に日は落ちて。あまりに有名すぎて、ここは小生が出張ることもないような…
でも、やらないわけにもいかないので、さらっと、トレッキング風に駆け抜けてみました。
本編では3回くらいフルコーラスでいろんなパターンで繰り返します。
さらに4楽章でも「遠き山に…」のフレーズの変奏がかなりあります。
小生の中では「トーキヤマニ」のフレーズと呼んでいます。
2楽章はそのフレーズ以外にも泣ける節回しや、トリッキーな輪唱?フーガ?のような楽しげな3連符と6連符の3拍子?のかけあいがあったり…ここは少し手こずってます。

3楽章も、ちょと不思議な、でもロックっぽい硬派なマイナー3拍子?が主題となり、随所で変奏が繰り返されます。
間に明るくてのんびり懐かしい感じの三拍子のメロディーと、宮廷風?格調高い?感じのワルツの二つが入ります。
本編では2度繰り返しますが、小生のは一回きりで早めに駆け抜けます。

4楽章、ジョーズのイントロ?のあとのフレーズは「遠き山に」と同じくらい有名どこ。
さらに、4っつ以上のヒット曲が作れるくらいのキャッチーメロディのてんこ盛り。変奏部分はほとんど省略して、前半から一気にエンディングへなだれこみます。

1楽章あたり、約5分で、4楽章全てで目下20数分と、本格オケの半分弱まで切り詰めました。
1曲としては長いです。ずっと緊張しながらなので、終わるとホッとします。
暗譜なので環境によっては脱線します。食後すぐ、は、脳に血が行かなくて失敗します。
聞く方も大変だと思います。少ない、同じ楽器だし。

煙突の上にやってきたコウノトリ。 眼のふちの線が特徴。 第2楽章はペリカンがタマゴを運んできます。

人形のストーリーは、酉年の新人の鳥トリオ、の卵がコウノトリに運ばれてくるところから始まります。
新しい世界に誕生したヒヨコ、ペンギン、ダチョーのヒナ達、ぽこブヨ〜ダンの主役の座をつかむためにサーカス技に挑戦。
競い合い、時に協力して....鳥の成長は早く、あっという間に大きくなります。オチはありまへん。

酉年デビューのヒナ、白鳥、ひよこ、フラミンゴ、ダチョー にわとりボクサー

原点、そして14年のまとめ
ムンドノーボ(新世界….ポルトガル語)というサンバ風の小さなバンドでオリジナル曲の自主CDを作ったのが1999年。
(2014年にその音源の一曲「僕は何処へでも行くだろう」がある舞台公演に使われました。)
その後、一人でバンドの音を出すべく、足で太鼓を、メロディーはハモニカを、リズム、コードはベース弦つきギターを同時に使うことを開発。
( その後、汎用性にすぐれるので 普通のギターに.....)
さらに人形の踊り手を踊らせた一人サンバパレードを創作。
アレレヨーコのリコーダーと共に二人編成で2004年に東京都の大道芸免許へブンアーティストになり、パフォーマーとしての活動やサーカス関係者との出会いの日々のうちに10数年が過ぎました。

酉年デビューのクジャクとトキ。珍世界ではパレード隊参加。 4羽のラインダンス隊。オウム(キバタン)フラミンゴ、アヒル、アレレ鳥

この14年、ぽこブヨ~ダンの音楽はなんちゃってクラシックを多くやってきました。
ロックやビートルズも好きだし、オリジナルもありますが、比較的、著作権とかのしばりもなく、いろんな年代の多くの人の親しみ、耳覚えのある曲が道行く人の関心や楽しみを持たせるのでは?
と言えばかっこいいですが音楽歴はド素人で、クラシックの曲を一人バンド式でやればちょと目立つ?自慢できるかな?という下心もあったりして....。
でも、そんなんじゃダメだ、かえって良くない、と反省しつつ...この新世界をどう使うか、発展させるか、試行錯誤中でございます。
読んでいただき恐れ入ります。
曲への思い入れなんぞを語ってもなんのこっちゃ?意味のないことなんですが、まあ、なんというか、思いつくままに....失礼しました。

多楽器同時生演奏、珍芸、曲芸というか、世にも珍しい混ぜ合わせショー.....
全身全霊、全力疾走に近い消耗戦、物量作戦にさあさあお立ち会い~。

 

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